2024年5月16日木曜日

急に資金が必要となった場合の資金調達方法とは?

  • 発注増による急な仕入れ資金不足
  • 販売先からの思わぬ入金遅れ
  • 予期せぬアクシデントによる支出
このように急な資金ニーズに対して、金融機関に融資を依頼した場合、申し込みから融資実行まで一定の期間(最低でも3週間くらい)が必要となります。また、準備する書類も多く、金融機関に借りるほどでもないが少し資金が足りない…といったケースもあるでしょう。

そのような急な資金ニーズに対して、資金調達をする方法のひとつに【契約者貸付制度】があります!

契約者貸付制度とは

「契約者貸付制度」とは、「積み立て型生命保険の積立金の一部を貸し付けてもらえる制度」のことをいいます。具体的に言うと、「生命保険の解約返戻金の一定の範囲内(70~90%程度)でお金が借りられる制度」です。

一般的に、契約者貸付を受けている間も、保障は変わりなく継続し、配当金を受け取る権利も継続しています。

ただし、保険種類などによっては、利用できないことがあります。

契約者貸付制度の利用条件

契約者貸付制度は、保険の契約者のみが利用できる制度です。契約者が法人の場合は利用できるのは法人だけとなります。

契約者貸付制度のメリット

(1)保険を継続したまま借り入れができる

契約者貸付制度を利用した場合、保険の解約をすることなく資金調達ができます。そのため、保険を一旦解約して再度同様の保険に再加入するより、返戻率が高い状態で保険を継続することができます。

(2)迅速な資金調達ができる

契約者貸付制度の原資は解約返戻金となりますので、金融機関による融資のような審査はありません。申し込んでから1週間程度での資金調達が可能です。

(3)低金利である

保険会社によって違いはありますが、キャッシングローンやカードローン、消費者金融契約などの金利と比較すると低金利となっています。金利は、原則、固定金利のため、借りたときの金利がずっと続きます。

(4)返済条件がない

契約者貸付制度は、金融機関からの融資やキャッシングローン・カードローンと異なり、いつ返済しても良いという特長があります。そのため、資金に余裕があるときに返済することができます。

もし、仮に返済しないで満期を迎えたときは、満期保険金から貸付金を除いた金額が保険会社から支払われることになります。

(5)資金使途が自由である

契約者貸付制度は、資金使途が自由です。そのため、設備投資資金や運転資金等といった様々な資金に利用することができます。

(6)信用情報に記録が残らない

カードローンや消費者金融を利用した場合、その金額が大きければ、金融機関に融資を申し込んだ際、それを理由に融資を断られることがあります。

しかし、契約者貸付の場合は、借入をしても信用情報に記録が残りませんので、後日、金融機関に融資を申し込む際に、不利になることはありません。





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