2024年10月28日月曜日

無借金経営って正しいの?

 


今月は出張が多く、バタバタしておりブログの更新が停滞していました。
大分・山口・福岡と2回に分けて出かけたのですが、元気なエリアと低迷しているエリアがはっきりしています。都心にいてはわからない感カウですね。。。

今回は「無借金経営は正しいの?」というテーマで、私が考えるところをお伝えします。


どっちがお金持ち?


1億円の借金があるが、手元に1億円の現金を持っているA社と、借金はゼロ(無借金)で手元に100万円の現金を持っているB社とでは、どちらがお金持ちな会社でしょうか?

A社は借金と現金を通算するとゼロ円になり、B社は100万円が残ります。
そういう意味ではB社の方がお金持ちといえるかもしれません。

しかし、B社は無借金ですが100万円の現金を使い切ってしまったら、会社が行き詰まってしまいます。
一方、A社は1億円の借金はありますが、1億円の現金があるためそれが尽きるまでは潰れません。

こう考えると、無借金経営がよいとはいえないではないでしょうか。


無借金経営のままだと…


上記は極端な例ですが、次のような事例もあります。

C社は創業以来、無借金経営を続ける製造業の会社です。
社長は「身の丈に合った経営」を経営理念として掲げ、地道に無借金で事業を継続してきました。
そのため、経営が苦しいときは手元の資金を切り崩しながら、乗り越えてきました。

しかし、限られた設備では生産量に限界があるため、売上が伸び悩み営業利益も減少し、事業は縮小均衡していきました。

もしC社が借入をして設備投資を行っていれば、これまで以上の高機能な設備を導入できるため生産性の向上が見込めます。

つまり、同じ稼働時間でも生産量が増え、売上をアップすることができるのではないでしょうか。


資金調達は社長の大事な仕事のひとつです


「適正な投資をしてリターンを得る」

これこそが経営です。

リターンを得るための借金(借入)であれば、投資効果や資金妥当性を検討・検証して、融資を受けるというのも社長の大事な仕事にひとつです。



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